高級車を使った節税対策!中古でベンツを購入して節税する方法

 

中古資産を購入すれば、新品の資産の購入に比べて耐用年数が短縮されるため、多額の減価償却費を計上することができます…

この仕組みをうまく利用して大きな節税効果を得ることも可能です。

そして、個人事業者や中小企業の経営者がよく利用する手法として、中古でベンツを購入して節税する方法があります。

「一度ベンツに乗りたかったし、節税もできるのであれば購入してみよう」ということで非常に人気のある節税対策です。

確かに節税効果も高く有効な手法ではあるのですが、注意しておいてほしいこともいくつかあります…

そこで今回は、中古でベンツを購入して節税する方法について解説していきます。

 

中古資産を購入することにで高い節税効果を得ることができる

中古のベンツを購入するだけでなく、中古資産の購入には高い節税効果があります。

なぜなら、中古資産は新品に比べて耐用年数が短く、早期に減価償却費を計上することができるからです。

新品で購入すれば10年かけて少しずつ経費に計上していたものを、2年や3年で経費に計上することもできるのです。

これは、建物、附属設備、機械、車、備品などの全ての減価償却資産に当てはまります。

わざわざ新品を購入しなくても、中古で十分に使用価値のあるものであれば、安く買えて節税もできるので本当にオススメです。

その資産がどのように事業に関わってくるのかを考えて、中古資産うまく利用して賢く節税していきましょう。

 

中古でベンツを購入した節税対策

では実際に中古でベンツを購入した場合の節税効果について考えてみましょう。

前提条件として、ベンツの購入金額を1,000万円、法定耐用年数を6年、償却率0.333として計算していきます。

 

中古資産の耐用年数の算出方法

中古資産の耐用年数は、新品と比べて短くなります。

その計算方法は以下のようになります。

 中古資産の耐用年数

  1. 法定耐用年数の一部を経過した場合 法定耐用年数ー経過年数+経過年数×20%
  2. 法定耐用年数の全部を経過した場合 法定耐用年数×20%

それぞれ1年未満の端数が生じたときはその端数を切り捨て、2年未満のときは2年とします。

この算式だけでは少しわかりにくいので、耐用年数6年の中古資産について実際に計算してみます。

経過年数 耐用年数 償却率
1年 5年 0.400
2年 4年 0.500
3年 3年 0.667
4年以降 2年 1.000

 

中古ベンツの減価償却費

中古資産の耐用年数を算出することができれば、あとは減価償却費を計算するだけです。

それぞれの耐用年数ごとの減価償却費を計算してみます。

耐用年数 1年目 2年目 3年目 合計
6年 3,330,000 2,221,110 1,481,480 7,032,590
5年 4,000,000 2,400,000 1,440,000 7,840,000
4年 5,000,000 2,500,000 1,250,000 8,750,000
3年 6,670,000 2,221,110 739,629 9,630,739
2年 9,999,999 0 0 9,999,999

このように、耐用年数が短くなると、早期に多額の減価償却費を計上することができます。

耐用年数が2年の場合であれば、1年目に備忘価格を1円残して全額を減価償却費に計上することができます。(実際には、事業の用に供した日から事業年度終了の日までの月数按分を行う必要がありますのでご注意ください)

 

なぜ中古のベンツを購入するのか

このように中古資産を購入することで、多額の減価償却費を計上して節税をすることができます。

しかし、なぜ中古のベンツを購入するのでしょうか…

その理由は、ベンツは中古であっても値崩れしにくく、購入価格が比較的高額になるからです!

『中古資産の耐用年数×中古のベンツ=高い節税効果を発揮する』ということから、中古のベンツを購入する経営者が後を絶たないわけです。

しかし、値崩れしなければベンツ以外の車も同じです。

ただ、ベンツが高級車の象徴のようになってしまっていることから、このように言われているだけです。

高額な中古資産を購入することによる節税効果は非常に高いものがあるということです。

 

節税する前に注意すべき3つのこと

中古でベンツを購入することにより高い節税効果を得ることができます。

しかし、この方法により節税する前に注意しておかなくてはならないことがあります。

節税する前に注意しておくべき3つのこと
  1. 減価償却は課税の繰り延べに過ぎない
  2. 中古資産を売却した時には利益が出てしまう
  3. お金が減ってしまっては節税する意味がない

 

減価償却は課税の繰り延べに過ぎない

中古資産の耐用年数は短くなるため、早期に多額の減価償却費を計上することができます。

しかし、所詮は減価償却なので、最終的に計上することができる経費の金額の総額には変わりありません。

ベンツの例で言うと、1,000万円の経費を1年目で全て計上するか、複数年かけて計上するかの違いだけであり、経費の総額に変わりはないのです。

これを課税の繰り延べと言います。

課税の繰り延べとは、将来の経費を先に計上して税金の支払いを先延ばしにする行為です。

つまり、中古でベンツを購入するだけで税金が安くなるわけではないということを頭に入れておかなくてはなりません。

 

中古資産を売却した時には利益が出てしまう

次に、中古資産を売却すれば利益が出てしまうということも考えておかなければなりません。

とくにベンツなどの高級車の場合は注意が必要です…

一般的な国産の乗用車であれば、売却しようとしても大した金額にはなりません。

しかし、ベンツなどの高級車であれば数百万円で売却することができます。

一見高く売ることができていいように思いますが、実はそうではありません。

すでに多額の減価償却費を計上してしまっているため、売却すれば必ず利益が出ることになります!

当然、利益が出れば新たに税金が課税されることになるわけです。

もともと節税するために中古でベンツを購入したにも関わらず、逆に税金を支払わなければならない状態にもなり得るということを十分に理解しておいてください。

 

お金が減ってしまっては節税する意味がない

最後は、節税するためにはお金が必要だということです。

購入するタイミングを間違えなければ、中古でベンツを購入することにより大きな節税効果を得ることができます。

しかし、ベンツを購入するためにはお金が必要です。

絶対に勘違いして欲しくないのは、節税するためにベンツを購入するのではないということです!

節税の本当の目的は余計な税金の支払いを減らしてできるだけ多くのお金を残すことです!

節税した結果、お金がなくなってしまっては何の意味もありません…

これは、中古でベンツを購入する方法だけでなく、全ての節税について言えることです。

何のために節税するのかということをしっかりと考えておきましょう。

お金を残して事業を安定させるために節税をしないという選択

2017.11.16

節税はお金を残すためのひとつの手段であり決して目的にはならない

2017.10.18

 

まとめ

中古でベンツを購入することで、早期に多額の減価償却費を計上することができるため、高い節税効果を期待することができます!

しかし、この節税方法は課税の繰り延べとしての性格が強いため、そのタイミングを間違ってはいけません。

それ以外に、売却することや資金繰りなどにも十分に気を配っておく必要があります。

それらの条件をクリアすることができれば、とても有用な節税方法であることに変わりはありません。

「新車はなかなか手が出ないけど、中古でもいいからベンツに乗ってみたい!」という人には非常に魅力的な節税方法ではないでしょうか…

事業用の車を買い換える予定のある人は、その運用次第で大きく節税することができますので一度検討してみましょう!

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