損益とキャッシュフローのズレを解消するための3つの方法

 

事業を営んでいると、利益は出ているのにお金がないということがあります。

その原因は、損益とキャッシュフローにズレが生じているからです。

 

この2つの違いについてきちんと理解して、ズレを解消する方法を知っておくと、驚くほど資金繰りが楽になり経営が安定します。

 

まずは、損益とキャッシュフローの違いを理解することから始めましょう。

そして、ズレを解消するための3つの方法を実践して、安定した経営を目指していきましょう。

 

損益とキャッシュフローの違いを理解する

損益とキャッシュフローには、必ずズレが生じます。

なぜなら、それぞれ認識するタイミングが異なるからです。

 損益を認識するタイミング

  • 物を引き渡した時、受け取った時
  • サービスを提供した時、された時
  • 収益・費用が確定した時
 キャッシュフローを認識するタイミング

  • お金を受け取った時、支払った時
 具体例

  • 8/15 100,000円 売上 ← 損益を認識するタイミング
  • 9/15 100,000円 代金回収 ← キャッシュフローを認識するタイミング

このように、損益を認識するタイミングよりも、キャッシュフローを認識するタイミングが遅くなります。

 

また、通常の取引においては、経費が先で売上が後です。

つまり、先にキャッシュアウト(支出)して、後からキャッシュイン(収入)するので、意識的にキャッシュフローを改善しないと、資金繰りは厳しくなる一方です。

 

したがって、損益とキャッシュフローのズレを解消していかなければなりません。

 

損益とキャッシュフローのズレを解消する3つの方法

収入はできるだけ早く回収する

損益とキャッシュフローのズレを解消するための最も効果的な方法が、収入をできるだけ早く回収することです。

 

一般的には、売上代金の回収は売上の翌月以降であることが多いです。

取引先との力関係、昔からの習慣により、何の疑問もなくこのサイクルに陥ってしまっているケースがほとんどですが、このサイクルを抜け出さない限り資金繰りが楽になることはありません。

少しでも早く代金を回収する努力が必要です。

 

代金をできるだけ早く回収するためには、

  • 請求書に支払期日を明確に記しておく
  • 着手金をもらうようにする
  • 取引先とこれらの交渉する

などの対策が考えられます。

 

まずは、1社だけ、1週間だけでも資金回収サイクルを見直してみましょう。

 

支出はできるだけ遅く支払う

損益とキャッシュフローのズレを解消するためには、支払をできるだけ遅くすることです。

しかし、支払については相手のあることなので、こちらの自由にはできません。

 

信用問題になりますので、決められた期日にきちんと支払うべきですが、できるだけその期日のギリギリまで粘りましょう。

早めに支払ってしまった方が楽かもしれませんが、遅らせることができるものは遅らせた方が、資金繰りは楽になります。

 

まずは、請求書が届いたら支払期日を確認してみましょう。

 

融資を受けて資金を確保する

損益とキャシュフローのズレを解消するための最後の方法が、融資を受けて資金を確保することです。

金融機関から融資を受けることができれば、資金繰りは一時的に改善されます。

その間に、

  • 収入はできるだけ早く回収する
  • 支出はできるだけ遅く支払う

という努力を続けておかなければなりません。

なぜなら、融資の返済というキャッシュアウトが発生するからです。

 

融資はあくまでも、資金繰りを改善するために時間を買っただけです。

根本的な解決にはなりませんので十分に注意しましょう。

 

まとめ

個人事業者・フリーランス、中小企業にとっては、資金繰りは経営における最大の課題です。

どうすれば資金がうまく回るかを常に考えておかなくてはなりません。

なぜなら、お金がなくなってしまえばそこでゲームオーバーだからです。

 

お金さえあれば、利益が出ていなくても事業を続けていくことはできます。

どのようにしてお金を確保するかということが一番大切なのです。

 

そのためには、

  1. 損益とキャッシュフローの違いを理解すること
  2. 損益とキャッシュフローのズレを解消すること

この2つが絶対に欠かせません。

 

また、損益とキャッシュフローのズレを解消するための方法として、

  1. 収入はできるだけ早く回収する
  2. 支出はできるだけ遅く支払う
  3. 融資を受けて資金を確保する

これら3つの方法をご紹介しました。

全ての方法を実践することはできないかもしれませんが、少しずつでも改善していくことはできるはずです。

 

損益とキャッシュフローのズレをできるだけ解消して、安定した経営を実現しましょう。

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