交際費の損金算入限度額を使った中小企業の節税テクニック

 

今回は、交際費を使った節税のテクニックについて解説していきます。

  • ちょっとでも税金の支払いを少なくするために節税したい!
  • ちょっとした節税のテクニックを教えて欲しい!
  • 交際費を使った節税の方法を知りたい!

経営者であれば、このようなことを考えるのは当然ですし、その気持ちは本当によくわかります。

無駄遣いをオススメしているわけではなく、あくまで節税のためのテクニックであることをご理解ください。

 

中小企業は交際費を使って節税できる

中小企業は、年間800万円まで交際費を経費にすることができます。

一方、大企業は、原則として交際費を経費に計上することは認められていません。

なぜなら、交際費を経費として認めてしまうと「税金を払うぐらいなら贅沢三昧して飲み食いに使ってやる!」という人が出てきてしまうからです。

中小企業が800万円も交際費を認めてもらえるのは、大企業と比べて立場が弱いため接待などの経費も必要だろう、という国の配慮であり、決して無駄遣いをしてもいいということではありません。

中小企業が年間800万円も交際費を使うことについては、個人的には使いすぎではないかと思いますが…

とはいえ、中小企業に与えられた優遇措置を使わない手はありません。

常識の範囲内で上手に節税していきましょう!

 

個人事業者の交際費

個人事業者の場合には、いくらでも交際費を経費に計上することができます。

「じゃあ、交際費の多い事業者は個人事業者の方が有利なのでは?」と思うかもしれません。

しかし、個人事業者の場合は、交際費の制限がないかわりに私的な経費が含まれているのではないかという疑いの目を向けられることになります。

年間800万円以上の交際費を経費にしたいから個人事業者として営業している。

つまり、年間800万円以上の交際費を使っているということです。

事業の規模、業種によってはありえるのかもしれませんが、普通に考えればどう考えても異常です!

税務署がどのような目で見てくるかなど一目瞭然でしょう…

法人の方が交際費を認められやすいということではありませんが、個人事業者の交際費は厳しくチェックされることを知っておいてください。

 

交際費の節税テクニック

中小企業が年間800万円以上の交際費を使用する場合に有効な2つのテクニックをご紹介します。

交際費を使った2つの節税テクニック
  1. 一人当たり5,000円以下の飲食代
  2. 別の法人を設立して損金算入限度額を800万円増やす

 

一人当たり5,000円以下の飲食代

交際費の中には、贈答品・慶弔費・ゴルフ代などが含まれていますが、一番多いのが飲食代です。

飲食代については『一人当たり5,000円以下』であれば交際費以外の経費として計上することができます。

例えば、飲食代20,000円、参加者5名であれば、一人当たり4,000円なので経費として計上できるというわけです。

そうすることにより、20,000円の飲食代を経費に計上することができ、かつ、交際費の限度額に空きを作ることができます。

ここで注意すべきことは、飲食代の領収書の裏に『誰と』『何のために行ったのか』を記載しておくことです!

一人当たりの単価の算定に役立ちますし、税務調査の時に余計な指摘を受けることを防ぐことができます。

この方法は一つの取引だけではあまり効果を実感することができませんが、塵も積もれば山となりますので、きっちりと区分していきましょう。

 

別法人を設立して損金算入限度額を800万円増やす

1年で800万円以上の交際費を使える法人であれば、事業の規模も大きくなっているので、2つ以上の事業を手がけていることも珍しくありません。

そんな法人にオススメしたいのが、もう一つ法人を設立して交際費の限度額を800万円増やしてしまう方法です。

年間800万円までというのは、一法人当たりの上限額なので、法人が2つあればトータルで1,600万円まで交際費を経費に計上できます。

また、新たに法人を設立することのよるメリットもたくさんあります。

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ただし、名無しの領収書をもらってきて有利な方の経費に計上するようなことはしてはいけません!

合法的に認められた権利を上手に利用することが節税であり、行き過ぎた不正行為は脱税とみなされます。

 

まとめ

年末年始は、忘年会、新年会などの付き合いが多い季節です。

それが仕事の付き合いであれば、交際費として経費に計上することができます。

交際費を使った節税は、一歩間違えればただの無駄遣いになってしまうことも多いですが、最も簡単で導入しやすい節税の方法でもあります。

交際費を使った節税のポイントを押さえて、お酒・税金ともに上手に付き合っていきましょう!

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