利益を増やすことは考えない!お金を増やすことだけを考える!!

 

事業を安定して継続していくためには、利益を増やすことではなく、お金を増やすことを最優先に考えておかなければなりません。

 

なぜなら、お金さえあれば何でもできるからです。

これを常に頭に入れておかないと、経営の軸がブレてしまうことがあります。

 

経営者として目指すべき方向性、実現したいことを見失わないためにも、お金を増やすことについて今一度考えてみましょう!

 

お金があれば何でもできる

個人事業者でも、法人でも、経営において一番大事なことは、お金を増やすことです。

売上を上げることよりも、利益を上げることよりも、お金を増やすことを優先しなければなりません。

たとえ、売上が10億円あり、利益が1億円あっても、お金が0円であれば何もすることができません。

 

極端な話ですが、毎年1億円の赤字を計上してようが、お金を100億円持っていれば、事業を100年続けることができます。

 

つまり、『お金があれば何でもできる』ということです。

 

お金さえあれば、経営に行き詰ることもありませんし、積極的に投資をすることもできます。

そして、利益というのは、その投資の結果に過ぎないということです。

 

利益を追い求めるよりも、いかにしてお金を増やすかということを考えていきましょう!

 

利益には実体がないが、お金にはある

経営において一番大事なことは、利益を上げることではなく、お金を増やすことです。

なぜなら、利益には実体がなく、会計・税務の世界のルールの中で計算されたただの数字だからです。

 

例えば、事業用のパソコンを購入した場合の処理として、

  • 減価償却資産として、耐用年数に渡って減価償却費を計上する
  • 少額減価償却資産として、その全額を減価償却費として計上する
  • 10万円未満であれば、消耗品費として計上する

などの方法が考えられます。

 

しかし、これは会計・税務のルールの中で定められた利益の金額を確定させるための方法に過ぎません!

その取引の実体は、パソコンを購入してお金が減ったということだけです。

 

つまり、利益には実体など存在せず、お金にしか実体はないということです。

 

この考え方を持っていないと、利益は出ているのにお金がないという状況に陥ってしまいます。

 

利益が出ているのにお金がない!3つの原因とその対策について

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利益はウソをつきますが、お金はウソをつきません!

 

利益を増やすことよりも、お金を増やすことを考えるべきです。

 

お金を増やすことを考える

事業を安定して継続していくためには、お金を増やすことを考えなければなりません。

そのためにも、3つのお金の循環サイクルについて考えて、それぞれを管理していくことが必要になります。

 お金の循環サイクル

  1. 調達
  2. 投資
  3. 回収

 

調達

まずは、お金をどのようにして調達するかについてですが、考えるべきは銀行からの借り入れについてです。

借金をせずに全てを自己資金で投資することができればいいのですが、もし投資に失敗した場合には、致命傷を負ってしまうことになります。

 

例えば、自己資金1,000万円−投資800万円=200万円の場合に投資に失敗したとすると一気に経営は悪化してしまいます。

 

しかし、自己資金1,000万円+借入金800万円−投資800万円=1,000万円の場合であれば、たとえ失敗してしまったとしても、いくらでも取り返すことができます。

 

何か新しいことに投資をする場合には、実際に借り入れをするかどうかは別として、このような視点を持っておくことがとても大切です。

 

そして、いつでもお金を借りることができる状態にしておかなければなりません!

 

銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を差し出す

 

よく言われる話ですが、銀行はお金のある会社にしかお金を貸しません!

残念ながら、これは紛れもない事実です。

 

ですから、無理な節税などせずに、しっかりと利益を計上して、税金を納税して、お金を増やしておかなければないません。

 

お金を増やして財務内容を改善していき、さらにお金を調達しやすい状態をつくっていきましょう。

 

投資

お金の投資について考える場合にも、お金の調達について考えておかねければなりません。

 

自己資金を投入すればするほど、失敗した時のリスクは上がります。

しかし、うまく行った場合にはお金の回収効率は非常に良いです。

 

逆に、借入金は投資の失敗のリスクを軽減することはできますが、借入金の返済というリスクを追うことになってしまいます。

 

どちらにせよ一定のリスクを負うことに違いありませんが、全てはお金があってこその話です。

 

また、『お金を増やす≒お金を残す』ということも頭に入れておきましょう。

 

先程も少し触れましたが、過度な節税はお金を減らしてしまうだけです!

節税の目的は、無駄な税金の支払いを抑えてお金を残すことです。

税金を支払いたくないあまり、無駄な経費を増やしてお金を減らしてしまうことのないようにしてください。

 

 お金を増やすための唯一の方法

  1. 利益を計上する
  2. 無理な節税はせずにしっかりと納税する
  3. 結果としてお金が残る
  4. そのお金を投資する
  5. さらなる利益を計上する

 

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回収

お金の循環サイクルの中で、最も意識しておかなければならないのがお金の回収についてです。

冒頭でもお話ししたように、売上を上げることよりも、利益を上げることよりも、お金を増やすことが一番大事です。

 

その意味でも、売上をしっかりと回収していくことについてもっと考えるべきです。

 

売掛金は、会計上は流動資産として計上され、お金と同等の価値を持っていますが、それこそ実体のないものです。

売掛金が1億円あっても、お金がなければ税金を払うこともできませんし、新たに投資することもできません。

 

売上を上げて、利益を計上しても、お金がなければ意味はありません!

 

新たな得意先を開拓して売上を追い求めることよりも、売掛金をできるだけ早期に回収することを考える方が大事な時もあります。

売っただけで終わりではなく、しっかりとお金を回収するところまで考えていきましょう!

 

まとめ

経営においては、売上を上げることも、利益を上げることも大切です。

しかし、お金を増やすことはそれ以上に大切なことです。

 

売上が下がろうが、利益が出ずに赤字になってしまおうが、お金さえあれば何とかなります。

 

さらに、利益というものは会計・税務の世界のルールの中での数字に過ぎず、実体のないものです。

会計基準や税務上のルールには従わなければなりませんが、利益の金額はどうにでもなります。

 

しかし、実体のあるお金については、どうすることもできません。

 

お金の調達・投資・回収というサイクルの中で、いかにしてお金を増やしていくのかということを常に考えておきましょう!

 

お金を増やすことさえできれば、どこまでも事業を継続していくことができます。

その意味でも、利益を増やすことではなく、お金を増やすことを最優先に考えるべきなのです。

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