利益が出ているのにお金がない!3つの原因とその対策について

 

利益が出ているにも関わらず、お金がないということはありませんか。

日本の会計・税務の仕組みでは、どうしてもこのようなことが起こってしまいます。

 

しかし、いくら利益が出ていたとしても、お金がなくなってしまったらお終いです。

その原因を突き止めて、しっかりとした対策をしていかなければなりません。

 

利益が出ているのにお金がない!?

 

その原因と対策について考えていきましょう。

 

お金がない3つの原因

しっかりと利益を計上しているにも関わらず、お金がないということはよくあります。

しかし、その原因について理解している人は少ないのではないでしょうか。

 

「なぜこのようなことが起こるのか」という原因をきちんと理解しておくことで、その対策を立てることができます。

 

利益が出ているのにお金がないのには、次の3つの原因が考えられます。

 お金がない3つの原因

  1. 資金回収サイクルに問題がある
  2. 借入金の返済が多い
  3. 減価償却資産を購入している

これらの原因を突き止め、その対策をすることにより、確実に資金繰りを改善することができます。

 

それでは、それぞれの原因と対策についてしっかりと確認していきましょう!

 

資金回収サイクル

まずは、資金回収サイクルに問題がないかどうかを検討してください。

会計・税務の世界においては、売上は入金があった時ではなく、

  • 商品を引き渡した時
  • サービスを提供した時

に計上することになっています。

 

つまり、入金よりも売上を計上するタイミングの方が早いということです。

 

そして、このタイミングのズレが大きくなればなるほど「利益が出ているのにお金がない」という状態に陥ってしまいます。

これについては相手がいる話なので、ある程度は仕方のないことですが、できる限りこの間隔を狭くしていく努力が必要です。

 

「入金はできるだけ早く、支払いはできるだけ遅く」というのが資金回収サイクルを改善するための鉄則です。

 

一つの取引だけではその効果を実感することはできませんが、これを徹底することによる効果は絶大です。

 

少なくとも、資金を回収するサイクルを支払いのサイクルよりも早くしておくようにしましょう。

 

借入金の返済

次に、借入金の返済があるかどうかも、大きなポイントとなります。

 

借入金の返済のうち利息については経費として計上することができますが、元金については経費に計上することはできません。

したがって、借入金の返済が多ければ多いほど、利益の金額と実際のお金の差額が大きくなってしまいます。

 

借入金の返済があるならば、その返済金額以上の利益を計上しなければ、お金を残すことができません。

つまり、利益の金額の範囲内の返済にしておかないと、いずれ資金繰りが苦しくなってしまうということです。

 

利益とお金のズレをしっかりと認識して、常にそのバランスを考えておきましょう。

 

借入金の返済は経費にならない!経営者として知っておくべきこと

2017.11.02

 

減価償却資産の購入

最後に、減価償却資産の購入についても、利益が出ているのにお金がなくなる大きな原因になります。

減価償却資産を経費として計上するためには、その資産の耐用年数に応じて、毎年減価償却費として計上していかなくてはなりません。

 

つまり、購入した金額をそのままその年の経費にすることができないということです。

 

例えば、300万円で車を購入して100万円を減価償却費とした場合、300万円のお金が減っているにも関わらず、経費として計上できたのはたったの100万円だけです。

その差額の200万円分が利益が出ているのにお金がないということになります。

 

減価償却資産を購入した年においては、このような現象が起こるということをしっかりと頭に入れておきましょう。

 

しかし、2年目以降については全く逆の現象が起こります。

すなわち、お金は減っていないのに経費を計上することができるのです。

300万円で車を購入したのは去年ですが、今年も100万円の減価償却費を計上することができるのです。

 

利益が出ているのにお金がないという現象が起こるのは、減価償却資産を購入した年だけです。

 

事業全体のバランス・時期などを見極めながら、効果的に運用していきましょう!

 

まとめ

日本の会計・税務の規則では「利益が出ているのにお金がない」という現象が往々にして起こります。

しかし、その原因と対策を明確にしておくことで、ある程度防ぐことができます。

 

このような現象が起こる大きな原因として、

  1. 資金回収サイクルに問題がある
  2. 借入金の返済が多い
  3. 減価償却資産を購入している

などが考えられます。

 

そして、それらに対する対策として、

  1. 入金はできるだけ早く、支払いはできるだけ遅く
  2. 借入金の返済以上の利益を確保する、利益の金額の範囲内で返済できるようにする
  3. 減価償却資産の特徴を理解して、購入のタイミングなどを調整する

などがあります。

 

しかし、この中のどれか一つだけを改善してもその効果を得ることはできません。

 

できることから、バランスよく対策していくことにより、徐々に効果を得ることができますので、焦らず、じっくりと取り組んでいくことが大切です!

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