法人のブレブレ経営戦略をビシッと計画通りに実行する方法

 

あなたが経営する法人には経営戦略がありますか?

  • いつまでに、どこまで進出しているか
  • 業界のシェアを何%獲得しているか
  • 3年後に売上高10億円を達成

などなど、どのような法人でもこのような経営戦略があるかと思います。

しかし、経営戦略の中でもとりわけ、財務に関する戦略をお持ちの法人は少ないはずです。

 

具体的には、

  • いつまでに、いくら内部留保を蓄えておくのか
  • 株式を誰に、何株、いつまでに譲っておくのか

など、その法人の会計・税務に関する問題についての戦略のことです。

 

これらの戦略が定まっていないと、法人の経営戦略というのはいつまでたっても明確な判断基準を得られず、常にブレてしまうことになります。

そうならないためにも、できるだけ早いうちから法人の財務に関する経営戦略は固めておく必要があります。

 

法人として、その法人の株主である個人として、

  1. 絶対に考えておかなければならない出口戦略
  2. 軸を定めることによる効果

この2つについて考えてみます。

 

法人の経営戦略を考える前に経営者が考えておくべきこと

法人の経営戦略を考える前に、経営者が絶対に考えておかなければならないことがあります。

それは、

  1. 法人として何を達成したいのか
  2. 法人の株主である個人として何を達成したいのか

この2つについてしっかりと明確に考える必要があります。

 

そして、この2つの問いに対する答えこそが、その法人の出口戦略であり、判断基準であり、行動指針であるのです。

まずは、きちんとした出口戦略を立てて、その法人のゴール地点、目的地を設定していきましょう!

 

これができない限り、いつまでたっても軸が定まらずブレブレで、目的意識なくただ闇雲に走り回る羽目になってしまいます。

 

ブレない経営戦略を立てるための出口戦略

では、ブレない経営戦略を立てるための出口戦略はどのように立てれば良いのか。

それは、法人として、法人の株主である個人として何を達成したいのかということを考えるわけですが、具体的には、

  1. その法人の最終的な目的地、つまりゴール地点を設定すること
  2. いくらお金を残して死にたいかを考えること

この2つです。

 

法人のゴール地点を設定する

まずは法人のゴール地点ですが、一般的に考えられるのはたった4つだけです。

 法人のゴール地点は4つだけ

  1. M&A
  2. 事業承継
  3. 清算
  4. 破産

この4つのゴール地点を設定することで簡単に出口戦略を立てることができます。

そして、破産については初めから考える必要は全くありませんので、実質的には3つだけということになります。

 

いくらお金を残して死にたいか

次に考えるべきことは、誰に、いくらお金を残して死にたいかです!

これは、法人の株主としての個人に対する質問であり、私がお客様にいつも質問していることでもあります。

特に若い経営者の方は驚かれますが、この問題を考えない限り出口戦略を立てることはできないのです。

 

これらの問いに対する明確な答えを出すことができれば、あとはそれに向かって迷わずに突き進んでいくだけです!

 

将来を見据えて計画的に行動することができる

法人として、個人としての出口戦略を明確にすることができれば、あとは簡単です。

その出口に向かって計画的に行動していけば良いのです。

 

法人としての戦略

法人としての出口戦略は、

  1. M&A
  2. 事業承継
  3. 清算

の3つですが、取るべき行動は大きく分けて2つです。

 

M&A

M&Aの場合は、いかにして法人を高く売るかを考える必要があります。

そして、そのために最も効果的な方法は、内部留保を厚くして株価を上げていくことです。

つまり、多くの利益を出して会社の中にお金を残していくということです。

 

これを実行するためには、過度な設備投資や節税などの会社のお金が出ていく行為は絶対に避けなければなりません。

さらに、「この人、この会社にならうちの会社を売っても良い!」という信頼できるM&Aの相手も探しておかなくてはなりません。

 

事業承継・清算

事業承継・清算の場合は、M&Aとは考え方は真逆になります。

ここでもポイントとなるのはその法人の株価であり、どんどん内部留保を厚くするM&Aとは違って、より綿密で計画的な行動が要求されます。

 

適度な利益を出しながら、積極的な設備投資を控えて、できるだけお金を残していくことにより、株価をコントロールしていく必要があります。

 株価をコントロールする方法

  • 事業の継続性・安定性を損なわない程度に利益を圧縮する
  • できるだけお金を残しながら設備投資、節税を考える

 

法人は、利益を上げてお金という血液を循環させていかないと存続することはできません。

しかし、ただそれだけを追求した結果として、株価が上昇し過ぎてしまえば事業承継・清算をする際に余計な税金が発生してしまいます。

このバランスを取ることが非常に難しいです。

日々数字をチェックしながら、微調整を繰り返していくしかありません。

 

このように、法人としての出口戦略を明確にして、それを計画的に実行するためにどうすれば良いのかを考えることこそが、軸を定めるということなのです。

 

個人としての戦略

個人としての戦略を立てるためには、誰に、いくらお金を残して死にたいかを考える必要があります。

それができてから相続税や贈与税の対策を講じて調整していきます。

 

方向性としては、

  • 自分自身にお金を残して相続をむかえる
  • 自分自身にはあまりお金を残さずに相続をむかえる

の2つにひとつです。

どちらの方向に進むかによって、役員報酬の金額設定、法人税・所得税などの節税対策、資産運用など取るべき行動が違ってきますので、しっかりと考えておきましょう。

 

しかし、個人は法人の場合と違って、より個別具体的に事案を検証しなければならないため、これが正解というものがありません。

そして、家族、親戚などそれぞれ家としての意向などもあるかと思います。

 

それらを十分に踏まえた上で、法人として、法人の株主である個人として、しっかりとした出口戦略を立てて、ブレない軸を作って行きましょう!

 

まとめ

法人がブレない経営戦略を立てるためには、財務に関する戦略を明確にしておく必要があります。

そして、その財務に関する戦略を立てるためには、

  1. 法人としての出口戦略
  2. 法人の株主である個人としての出口戦略

という2つの出口戦略について考えなければなりません。

 

 法人としての出口戦略

  1. M&A
  2. 事業承継
  3. 清算

 

 法人の株主である個人としての出口戦略

「誰に、いくらお金を残して死にたいか」を考える

 

これらのことについて、きちんとした根拠を持って考えた戦略を練ることで、ブレない経営戦略というものが出来上がります。

 

「まだまだ先の将来のことだから」と呑気に考えていてはいけません!

それではいつまでたっても、フラフラして流されていってしまうだけです。

 

進むべき道はこれだ!という明確な経営戦略を持って突き進んでいきましょう!

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