確定申告・税金に関する噂や都市伝説について税理士が解説します!

 

確定申告の時期がせまってくると、確定申告・税金に関するよくわからない噂や都市伝説が飛び交います…

ネットを使えばある程度のことを調べることはできますが、その情報が正しいかどうかを判断するのは難しいかもしれません。

そこで今回は、確定申告・税金に関する噂や都市伝説について税理士の目線で語ってみたいと思います。

妙な噂や都市伝説に惑わされないようにしましょう!

 

確定申告・税金に関する7つの噂や都市伝説

日本国憲法では、教育・勤労・納税の3つが国民の三大義務として掲げられています。

しかし、税理士などの専門家を除いて「勤労して納税するための教育」を受けたことはありません…

納税は国民の義務であるにも関わらず、税金に関する知識がない人があまりにも多いというのが現状です。

正しい知識がないということは、間違った情報を信じてしまう可能性があるということであり、それが確定申告・税金に関する噂や都市伝説が蔓延してしまう原因になっています。

確定申告・税金に関する7つの噂や都市伝説
  1. 確定申告は申告期限ギリギリに提出した方がチェックが甘い
  2. ウチみたいな小規模な事業者のところに税務調査は来ない
  3. 税金を支払わないことが正義
  4. 開業直後は確定申告しなくてもいい
  5. 儲かっていないうちは確定申告しなくてもいい
  6. 白色申告だから帳簿をつける必要はない
  7. 自宅家賃・光熱費も経費に計上することができる

あなたもこのような話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか…

どれも本当の話であるように聞こえますが、残念ながら全部ウソ、ガセネタです!

特に納税者にとって有利な話は間違いなくウソやガセの噂や都市伝説に過ぎないということを知っておきましょう。

 

税理士の目線で噂や都市伝説を斬り捨てる!

確定申告は申告期限ギリギリに提出した方がチェックが甘い

確定申告の受付期間は、毎年2月16日から3月15日までとなっています。

日本全国で一斉に確定申告書の提出が行われるため、この時期の税務署は激混み!確定申告をしに来た人であふれかえっています…

そのため、提出者の数がピークを迎える3月10日以降については、税務署が忙し過ぎてチェックできていないのではという考えが働くようです。

しかし「確定申告を早く済ませてしまうと税務署のチェックが厳しくなって税務調査のリスクが高まる」というのはただの思い込みです!

早めに提出しようが、ギリギリに提出しようが、確定申告が終わってからじっくりチェックされます…

チェックされた結果、書類に不備があれば連絡がありますし、運が悪ければ税務調査に来られることもあります。

税務署の窓口で確定申告書を受け付ける際のチェックは、申告書が揃っているか、住所や氏名が記載されているかなどの形式的なチェックをしているだけです…

申告期限ギリギリに提出したからといって税務署のチェックが甘くなることなどありえないということを知っておきましょう!

 

ウチみたいな小規模な事業者のところに税務調査は来ない

事業者にとって、税務調査が来るかどうかについての関心は高いのではないでしょうか…

3年に1回定期的に実施される人もいれば、10年以上実施されていないという人もいます。

結論を言うと、税務調査はいつ、誰のところにやって来るかわかりません!

もしかしたら明日来るかもしれませんし、一生来ないかもしれません…

だから「ウチみたいな小規模な事業者のところには来ないだろう…」という考えは残念ながら通用しません。

年収1,000万円未満で来ることもあれば、年収2億円、3億円でも来ないことはあります。

一事業者として確定申告している以上、いつでも税務調査のリスクは追っているということを知っておきましょう!

ただし、大規模事業者に比べると可能性が低いことは間違いありません…

税務署だってガッポリ追徴金を稼ぎたいわけですから、取りやすそうなところに税務調査に行くのは当然のことです。

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2017.09.06

 

税金を支払わないことが正義

税金の支払いが少ないに越したことはありません…

誰だって税金を支払いたくありませんし、税理士である私もその気持ちは同じです。

しかし、税金を支払わないことが正義という考え方は非常にキケンです!

  • ガッツリ節税したから税金なんか払ってない
  • 税金を支払うほどの無駄遣いは他にない
  • 税理士の腕はどれだけ節税できるかでしょ

このような考えをお持ちの方は結構いると思いますが、すぐに考えを改めた方がいいです。

税金の基本的な仕組みは、利益に対して税金を課税することであり、税金を支払わないということは利益がないということです!

つまり「税金を支払っていないこと」と「儲かっていないこと」は同義語であるということです。

節税すればするほどお金は減っていきますが、納税すればするほどお金は増えていきます!

税金を支払いたくない気持ちが強すぎると、お金を稼ぐという本来の目的を見失ってしまうことがあります…

適切な節税をして無駄な税金の支払いは減らすべきですが、税金を支払わないことが正義という考え方はやめておきましょう!

そして、お客様のお金について深く考えることなく、必要のない保険の加入や高級車を購入して節税することを勧める税理士には十分に注意してください。

「あんまり節税し過ぎると、お金がなくなりますよ!」と時には耳の痛いことを言ってくれる税理士こそがあなたにとって良い税理士です。

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開業直後は確定申告しなくてもいい

フリーランスとして起業・独立したが、正式に開業届を提出したわけでもないので確定申告しなくても大丈夫…

どこでこんな話を聞いたのか、開業1年目の人がよくいうセリフですが、アカンに決まってます!

1年目であろうが、10年目であろうが、事業活動の結果として所得(儲け)がある以上、確定申告しなければそれは立派な脱税であり、ご存知のように脱税は犯罪です。

開業直後は犯罪を犯してもいいという理屈が通らないのは一目瞭然ですし、確定申告していないことはいつか必ずバレてしまいますし、その時に罰金を支払わされて泣きを見るのは自分自身です…

開業直後であっても絶対に確定申告はしなければならないことを知っておきましょう!

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儲かっていないうちは確定申告しなくてもいい

ウチはまだまだ儲かっていないから確定申告しなくてもいいんですよ…これも絶対にダメです!

たとえ儲けが少なくても絶対に確定申告しておかなければなりません。

確定申告をしていないということは、あなたの所得は0円ということになり、住宅ローンや自動車ローンを組むことができませんし、銀行から事業資金を借入れることもできません。

クレジットカードすら作らせてもらえないでしょう…

このように儲けが少ないからという理由で国民の義務を放棄してしまうと、あなたが受けることができる恩恵も少なくなってしまいます。

儲かっていなくても確定申告はしておかなければならないのです!

赤字でも確定申告すべき

赤字の時は、確定申告をしてもしなくても税金が課税されることはありません…

しかし、青色申告を適用してきちんと確定申告しておくことで、その赤字を翌年以降に活かすことができます。

たとえ赤字で儲けがなかったとしても、しっかりと確定申告しておきましょう!

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白色申告だから帳簿をつける必要はない

青色申告すると帳簿を作成したり、領収書を保存したりと何かと面倒だから白色申告のままでいい…

これも勘違いされている人が多いのですが、たとえ白色申告であっても帳簿の作成と領収書の保存は絶対に必要です!

何の根拠資料もない確定申告書を認めてしまうと何でもありになってしまって収集がつかなくなってしまいます。

そして、真面目に税金を支払う人が損してしまうという最悪の事態になりかねません…

また、白色申告だからといって帳簿をつけないまま税務調査に来られると、推計課税といって税務署にとって有利な数字により税金を支払わされることになってしまいます…

最終的には自分自身が一番損してしまうことになってしまいますので、白色申告であっても帳簿はつけておきましょう!

白色申告でも作成しておくべき帳簿とは
  • 現金出納帳・預金出納帳
  • 経費帳
  • 売掛帳・買掛帳

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2017.11.09

 

自宅家賃・光熱費も経費に計上することができる

個人事業者は、自宅家賃・光熱費などのプライベートなものについても経費に計上することができる…

確かに経費として計上できるものはあります。

しかし、経費に計上するためには一定の要件を満たす必要がありますので、誰でも経費に計上できるというわけではありません…

まず、自宅家賃などを経費に計上するためには、自宅を自宅兼事務所として使用している必要があります。

当たり前ですが、経費に計上するためには仕事で使っているということが前提であり、プライベートなものを経費に計上することはできません。

そして、仕事で使用している部分とプライベートな部分を合理的な方法により区分して、その金額を明確に示す必要があります。

確定申告直前!個人事業者の自宅家賃を経費に計上する方法

2018.01.05

詳しくはこちらの記事で解説していますが、税務署を納得させるだけの理由を示すことができないのであれば経費として計上することは難しくなってしまいます。

税金に関する正しい知識と多少のテクニックが必要であると覚えておきましょう!

 

まとめ

確定申告・税金に関する噂や都市伝説については、その信憑性がないものが多いです。

確定申告・税金に関するウソやガセネタ
  1. 確定申告は申告期限ギリギリに提出した方がチェックが甘い
  2. ウチみたいな小規模な事業者のところに税務調査は来ない
  3. 税金を支払わないことが正義
  4. 開業直後は確定申告しなくてもいい
  5. 儲かっていないうちは確定申告しなくてもいい
  6. 白色申告だから帳簿をつける必要はない
  7. 自宅家賃・光熱費も経費に計上することができる

税理士のように税金に関する正しい知識があれば、その話が正確な情報であるか簡単に判断することできますが、一般の方が同じように判断するのは難しいでしょう…

自分で判断できないもの、調べても確たるものが得られないものについては、税理士に相談してから判断するようにしましょう!

もっと早く相談してくれれば…迷ったら税理士に相談してみよう!

2018.01.09

私でよければいつでも相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。

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